2019年3月17日(日)
四回生 団長 鈴木将吾

 

去る35日に、京都大学応援団は、新潟県より遥々京都まで修学旅行に来ていました燕北中学校の二年生、総勢67名を相手に応援指導をさせていただきました。

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2019年も明けて間もない頃のこと、定まった応援の形を持たない燕北中学校の応援団に、京都大学応援団の応援形態と心意気とを見せてもらいたいというお話をいただきました。

京都大学の枠を超えたところの応援でありながら、一つの完成された応援団と見込まれての依頼でございましたので、私たちは喜んでこちらをお受けし今回の応援指導会を開催する運びとなりました。

 

指導会は京都大学応援団による演舞披露、燕北中学校による応援披露、私からの応援指導をはさみ、その後懇親会という形で進みました。

 

 

今回は初の試みであり、先ずは燕北中学校の応援について理解することから入りました。

中学校ということで応援団に準ずる部活動は存在せず、全員何かしらの部活動に所属した上で委員会の活動の一つに「応援団」があり、中体連の前に集会で全部活動を激励する壮行会のみが存在するということでした。

 

燕北中学校の応援団は私たちのように応援活動に専念し、自らの技術の研鑽に課外の時間全てを充てるというような時間の使い方はできませんので、応援の音頭取りの心意気ひとつで壮行会の出来不出来全てが変わってきます。

そのため参考としてマスコット的応援歌を作成するなどといった応援指導は今回に限れば全くの的外れです。

 

ですから私は応援にかける、応援にあるべき心意気を伝えました。

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詳細を話しても冗長になるだけですので省きますが、私が常に口にしている『全力以上の全力を以て対象を応援する』という心を中学生たちが理解してくれたのならば、今回の会を開催した意味もあるというものです。

燕北中学校の二年生から応援に真剣に取り組み、応援について深く考えて自身の応援観を形成し、全校を動かしていくような生徒が現れ、私たちの新生の息吹が応援団の誕生を導けたとすれば、私たちは望外の喜びを禁じえません。
 


常日頃の野球応援、アメリカンフットボール部応援において一般の観客を巻き込み大きな応援を作らんとしている私たちにとって、修学旅行生たちに指導をし、間近で話し、交流をする機会は貴重な経験となりました。

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互いに、応援団として激しい演舞で自らの強烈な意志を発露し、また観客として真正面からそれを受け止める。 このつながりが懇親会を通じて更に深まり、両者の意識が溶け合って、応援の主体と客体の双認識を得ることで応援団員が自らの表現を発展させていく。

 

今回の指導会は応援団と観客がつながり、未来を背負って立つものに『応援』をキーワードにしてつながった会となりました。

この縦と横のつながりの糸がさらに紡がれるよう益々、日々是研鑽を積んで参ります。